川村孝治院長のご紹介、クリニック施設紹介

小児科・アレルギー科 かわむらクリニック
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小児科・アレルギー科 かわむらクリニックの紹介

ごあいさつ

はじめまして、小児科医の川村孝治(かわむらこうじ)と申します。
この度、縁あって阪急桂駅直結のミュー阪急桂という抜群の立地で、小児科アレルギー科クリニックを開業させていただくこととなりました。

私は生まれも育ちも京都で、よく父に連れられて愛宕山に登ったり、友人と賀茂川や御所で遊んでいました。小学校、中学校、高校は京都市内の学校に通い、大学は兵庫県でしたが、片道2時間かけて通っていました。約30年間を過ごした土地であり、大変思い入れのある地でもあります。その後は、医師として大阪や兵庫の病院で研鑽を積み現在に至ります。

私の父も医師で、看取りの医療を専門にしていました。休日や夜中でも、患者さんから連絡があればすぐに駆けつける患者さんとそのご家族に寄り添う医療を実践した医師で、そんな背中を見て育ちました。

私自身、いつから医師になりたいと思っていたかはもう忘れてしまいましたが、医学部に入る前から漠然と医師になるなら小児科医と決めていました。
子どもと関わるのは好きでしたし、大人になりきれない同じくらいの精神年齢の自分なら子どもと同じ目線に立って寄り添うことができると思ったからです。

大学での実習や初期研修医としての職務をこなす中で、小児科特有の全身を診る診察能力はもちろんのこと、お子さんだけでなく、親御さんとの円滑な関係性が治療結果に大きな影響を及ぼすことを知り、コミュニケーション能力が小児科診療に占める割合が大きいと感じました。

院長からのごあいさつ

人とお話しするのが好きな自分にとってはうってつけな領域だと思い小児科医になる後押しとなりました。実際に小児科医になって、多くのお子さんやご家族と触れ合う中で小児医療を通して人の役に立てることに大変喜びを感じていますし、天職に就いたなと自負しています。

医師の仕事は、臨床・研究・教育の3つが大切であると言われます。
研究、教育というのはこれからの医学の発展のためになくてはならい物凄く大切なことではありますが、私は医師になった時から臨床を大切にしたいと思っていました。患者さんと向き合って、直接お話しをすることが好きだったからそう考えたのだと思います。

小児科医になって13年目を迎えますが、そのほとんどを一般市中病院で過ごし、患者さんの診療にあたってきました。
長く市中病院の小児科にいると、それこそ様々なバックグラウンドを持つ多くのお子さんとご家族に出会います。

そういったたくさんの人々との関わりの中で、本当に多種多様な疾患を経験させてもらいました。そして患者さんと一緒に治療方針を考え、その結果に一喜一憂することで一般小児科診療の楽しさと厳しさ、奥深さ、そしてやりがいを感じるようになりました。

こうした臨床経験を積み重ねる中で、いずれは地域に根ざした何でも気軽に相談できる頼れる町医者になりたいとの思いがどんどん大きくなっていきました。開業を夢見る中で、せっかくやるなら30年間私を育ててくれた京都に恩返ししたいとの思いもあり、ここ桂で開業させていただくこととなりました。
「お子さんとそのご家族のことを想い寄り添うこと」をモットーに診察にあたってまいります。
皆さまに信頼される愛されるクリニックにしていきたいと思っています。どうぞ末永くよろしくお願いいたします。

小児科・アレルギー科 かわむらクリニック 院長 川村 孝治

経 歴

career

京都市に生まれ、私立ノートルダム学院小学校、京都市立下鴨中学校、洛星高等学校を卒業

2009年3月
兵庫医科大学医学部医学科 卒業
2009年4月
恩賜財団大阪府済生会泉尾病院
2011年4月
市立伊丹病院
2013年4月
大阪大学医学部附属病院
2014年4月
市立伊丹病院 アレルギー外来を担当
2023年8月
小児科・アレルギー科 かわむらクリニック 開設

資格・所属学会

professional

資格

  • 日本小児科学会 専門医
  • 日本アレルギー学会 専門医
  • エピペン処方医
  • 舌下免疫療法 受講修了医師

所属学会

  • 日本小児科学会
  • 日本アレルギー学会
  • 日本小児アレルギー学会
  • 日本小児臨床アレルギー学会
  • 食物アレルギー研究会

クリニック施設紹介

Facility introduction

院内は全てバリアフリー設計になっており、ベビーカーのままお入りいただけます。
感染症の患者様は専用の待合・診察室、トイレがあり、健診やワクチンの方と完全に分かれておりますので安心です。

  • 外観

    外観

  • 受付・待合

    受付・待合

  • 感染症外来

    感染症外来

  • 診察室01

    診察室01

  • 診察室02

    診察室02

  • 処置室

    処置室

  • アレルギー検査室

    アレルギー検査室

  • 検査トイレ

    検査トイレ

  • 授乳室

    授乳室

クリニック施設紹介

INTERVIEW

ドクターインタビュー

地域の小児科医療と、広域なアレルギー医療、
双方に高い専門性が発揮できる立地選定。
「患者さんの気持ちに寄り添う」理念の実践で高い評価。

阪急電鉄の京都本線と嵐山線が乗り入れる桂駅は、西京区の最大拠点の1つとして、1日約3万8千人の乗降客で賑わいます。また、整備された駅前バスターミナルも洛西地区へ行き来するバス便が多くの人に利用されています。
「小児科・アレルギー科 かわむらクリニック」は、2023年に桂駅併設のショッピングモール「ミュー阪急桂」3Fにオープンしました。
生まれ育った京都での開業に強くこだわった院長の川村孝治先生は、小児科、アレルギー科に高い専門医を発揮しつつも、「患者さんの気持ちに寄り添う」医療提供という基本テーマが細部にまで行き渡り、多くの患者さんから好評を得ています。

子どもと同じ目線の高さで向き合う

川村先生は、お父様が開業医でいらっしゃったのですね。
すでに引退しておりますが、60歳になってから宿願の開業をかなえ、終末期医療に取り組んでいました。
お父様の姿は、先生が医師を目指すことのきっかけになりましたか。
特別な意識というより、多分、日常的に刷り込まれた医師のイメージがあるのでしょうね。開業後も、患者さんに何かあった際には、夜中の2時、3時であろうが駆けつけることがありました。
それが医師としてのあたりまえの行動であることを見てきて、少なくない影響はあったように思います。
川村先生が小児科医療に進まれた動機をお聞かせください。
動機といえるような、明確なエピソードがあったわけではありません。
ただ、医学部に進学する前から、医師になるのなら小児科だろうと思っていました。
開業にあたり、クリニックの特徴や先生の強みをどう発揮されようとしましたか。
小児科に関しては、何よりも、私自身、子どもが好きだということ。
それと、昔から何かしら人のお役に立ちたいと思ってきましたので、患児やご家族の気持ちに寄り添えることが一番の強みかなと思っていますし、それこそが開業で一番やりたかった医療です。
子どもは自分の意思で受けたい医療を選べません。
そこで、来院した子どもに与える安心感と、保護者との信頼関係が大事になってくるわけですが、コミュニケーションの部分でとくに気をつけていらっしゃることは何でしょうか。
目線を同じ高さにすることは意識しています。たとえ子どもであろうと、医師と患者さんは対等であらねばなりません。
とくにお子さんと喋るときは、お子さんの目線までこちらの目線を下げることで、子どもと正面から向き合っている医師なのだということを親御さんに実感して安心いただけるのではないかと思っています。
子育て不安を抱かれるお母様方からの相談もありますね。
そうですね。とくに小さなお子様であれば離乳食の進め方であったり、少し大きくなると、今度は学校生活の悩みなどメンタルの不調を訴えるケースも多く、子どもとどう接したらいいのかというような悩み相談を受けることがあります。
悩みがメンタル領域に及ぶと、明確な解答は難しいですよね。
すごく難しい。大学の教科書には載っていないことですし、指標となるエビデンスがあるわけでもありません。
結局、私の子育て経験と反省を踏まえながら話をさせていただくのですが、メンタルの問題にどこまで寄り添うことができているのかには、やや悩ましいところがあります。
小児科クリニックでのコミュニ―ション能力は、看護師や受付スタッフにも強く求められますが、採用ではどういった点を重視されましたか。
私と同じように、子どもと同じ高さの目線で接し、子どもと遊ぶことができる人、同時にスタッフ間での円滑なコミュニケーションが図れる人です。
限られた面接時間でそれを判断することは難しいのですが、これまでの職歴で子どもたちにかかわってきたり、小児科医療に携わってきた方を中心に採用しました。
そうして採用されたスタッフについて、チームワーク向上や小児科医療従事者としてのスキルアップのための活動は実施されていますか。
定期で行っていることはありませんが、何かしらの問題・課題が生じたときは、その都度、全員で解決に向けたディスカッションをするようにはしています。
開業から約2年が経ちました。
病院勤務医とは違う、川村先生なりの外来スタイルは確立されましたか。
確立とまでは、まだ言い切れません。お子様一人ひとりの訴え、親御さんの悩みに十分傾聴して解決の糸口を探ることができれば、もっとしっかりと治療することは可能だと思いますが、現状の患者数で、そこまでの十分な時間が割けないというのが正直なところです。
「こうしてあげたい」という私の思いを、短時間でいかに効率よく伝えるか。そこにまだまだ改善が必要です。

個々のライフスタイルに合わせて治療アプローチをカスタマイズ

先生のもう一つのご専門であるアレルギーですが、国民病といえるほど罹患者が多く、花粉症の低年齢化傾向などもみられます。
アレルギー疾患の治療は長期にわたるものが多いわけですが、患者さんのなかには自己判断で治療を中断してしまうケースもあるようです。
根気強く治療を継続していただくために、どのようなアドバイスをされていますか。
なるべく、患者さん自身が続けやすい治療を選択するというのが1つですね。ガイドラインで望ましい治療が示されていても、それが患者さんのライフスタイルに噛み合わなければ、離脱されてしまう可能性が高くなります。
基本的にはガイドラインに従いますが、毎日の起床時間、通勤状況、勤務時間、帰宅時間、その他の生活リズムに則した処方や、投薬の回数など治療を継続しやすいようにカスタマイズすることもあります。
アレルギー症状の原因は遺伝傾向や環境要因だったりするわけですが、発症以前の予防という考えはあるのでしょうか。
いまアレルギー分野のトピックはまさに「予防」であり、学会などでも盛んに議論されています。アレルギーの基本に、肌から始まるという考え方があります。
私は小児科医なので、乳幼児のころから診ていくことが多いのですが、ご両親にアレルギーがあると子どもは体質的に発症しやすくなりますから、常に肌をキレイに洗い保湿剤をしっかり塗ることを徹底しながら、予防策を講じるよう話をしています。
予防は、年齢を重ねるにつれ難しくなりますので、発症の前段階から対策を講じることが大切です。
先生は、大学も含め、兵庫県、大阪府での生活が長く、ご自宅も大阪市内ということですが、当初より開業するのなら生まれ故郷の京都でとお考えだったのでしょうか。
大阪の方が立地の選択肢も多かったのでしょうが、それでも京都に帰りたいという思いが強くありました。片道約1時間の通勤は全然苦になりません。
毎朝、息子と一緒に起きて、電車に乗っています。最近運動不足気味なので、途中で降りて3駅分、3kmくらいでしょうか、毎日歩くようにしています。
クリニックの動線で特徴的なのが、感染症が疑われる患者さんの入り口を別に設けられていらっしゃいます。
開業が2023年ですから、新型コロナを意識された部分もあるのでしょうか。
必ずしもコロナがきっかけだったわけではなく、インフルエンザも含め、入り口を分けることは小児科クリニックを新設するうえでの必須条件として考えていました。
昔の小児科は、1カ所の出入り口で、せめて受付を分けることが普通でしたが、今の時代は、万全な感染症対策がないことを気にされる方もおられるだろうと考えました。

立地のポイントは、アレルギーへの専門性

2023年の開業から約2年ですが、ネットの口コミなどを見ると、とても好意的な評価がされているようです。
阪急桂駅のショッピングモール「ミュー阪急桂」で、同じフロアに調剤薬局を併設したドラッグストアもあることから、比較的早期に地域から認知されたように思います。
それと、患者さんの気持ちに寄り添う医療という経営理念をスタッフ全員がキチンと理解し、実践しようと頑張ってくれたおかげだと思っています。
最後に、先生から地域の皆様へのメッセージをお願いいたします。
病院に敷居の高さを感じ、受診を躊躇われる方は多いものです。その敷居を取り払った医療機関がクリニックです。
軽い症状や、些細なお困りごとでもご相談いただきたいと思います。
「患者さんの気持ちに寄り添った医療」が当院の絶対的なテーマです。これをすべての患者さんにご提供できるよう、スタッフともども努力をしてまいります。
「専門医」などと意識せず、「なんかあったら、あそこのちょっと医療に詳しいおっさんに相談してみよう」という軽いノリでお越しいただけると嬉しく思います。

取材・文責 小川孝男