朝晩は少し涼しくなり、秋の気配が感じられるようになってきました。
インフルエンザワクチンの時期が到来します。
当院では9月22日から予約受付開始/10月14日から接種開始の予定です。
今年は従来の注射のワクチンに加えて、経鼻噴霧型のワクチンも導入します。
経鼻噴霧型のワクチンとは何ぞや、という方もおられるかと思いますので簡単にご説明させていただきます。
経鼻噴霧型のワクチンはフルミスト®という名前です。
フルミスト®は弱毒化されたインフルエンザウイルスを含む液体を左右の鼻に0.1mlずつ噴霧します。
注射ではありませんので、当然痛くありません。鼻がツーンとするあの感覚も無いようです。
実際にインフルエンザに感染したときにウイルスが侵入してくるのと同じ経路で投与されますので、自然感染を模倣しているイメージです。
この経路、何がいいかというと、注射で投与した場合はIgG抗体という抗体が1種類だけ産生され、血中内に存在します。
一方でフルミスト®を投与すると、血中にIgG抗体ができるだけでなく、鼻粘膜内に分泌型IgA抗体という抗体も産生されます。インフルエンザウイルスの侵入経路である鼻粘膜に抗体ができるので、従来の注射によるワクチンよりも感染防御の強化が期待されます。
日本では昨年からの接種開始となっていますが、アメリカではすでに20年以上の投与実績があり、安全性は問題無いと思います。
懸念点としては、弱毒化されているとはいえ生きたインフルエンザウイルスを投与しますので、接種後しばらくの間、鼻粘膜からウイルスが検出されることがあります。その場合、水平伝播といって、他の人にインフルエンザウイルス感染を引き起こす可能性があります。特に重度の免疫不全者との濃厚な接触は可能な限り避けるほうが良さそうです。
フルミスト®のメリット・デメリットをまとめておきます。
<メリット>
・痛くない!!
・接種は1回だけ
<デメリット>
・年齢制限あり(2歳~18歳のみ)
・高い(当院では8000円かかります、注射は1回3500円、2回で7000円)
痛くないのはかなりメリットになると思います。
注射が苦手な方、でもワクチンは受けたい方はフルミスト®の接種を積極的にご検討ください。
予約受付は10月31日までの予定です。ご希望の方はお早めにご予約ください。

